ペンギンの話

ペンギンのことをつらつら書いていきます。

千葉市動物公園

施設の概要

千葉市動物公園は、千葉市若葉区千葉都市モノレール沿線にある動物園です。

園内はモンキーゾーン、小動物ゾーン、鳥類・水系ゾーン、草原ゾーン、こども動物園、ふれあい動物の里に分かれ、およそ150種の動物を展示しています。とくに霊長類の飼育、繁殖に力を入れており、実績が評価されています。

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クロミミマーモセットなど、小型霊長類の繁殖実績に優れている

注目の飼育動物は、なんといってもニシゴリラのモンタです。今でこそ東山動植物園のシャバーニにお株を奪われていますが、彼はそれ以前から類人猿ファンの間ではイケメンとして有名で、元祖イケメンゴリラともいえる存在なのです。

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元祖イケメンゴリラのモンタ

なお、もう1頭の雌のローラも美ゴリラとしてファンがついていたりします。

また、二本足で立ち上がる姿が人気を集めたレッサーパンダ風太も、15歳(執筆時)となりましたが頑張っています。もう立ち上がる姿を見ることはなくなりましたが、とくに暖かい日などは、まだまだ軽快な動きを見せてくれています。

風太

二本足で立つ姿で一世を風靡したレッサーパンダ風太

種のレベルでいえば、「動かない鳥」として有名なハシビロコウを飼育している貴重な施設でもあります。

ハシビロコウ

ハシビロコウ

屋内展示施設である動物科学館内のフタユビナマケモノの展示もなかなかオススメです。3階くらいの高さまで吹き抜けの大きな温室に2頭が半放し飼いにされているのですが、温室の天井まで届くような木々の茂みに隠れているので、まあ見つからないこと。1度見つけても、目をそらすと、「あれ、どこにいたっけ?」と見失ってしまいます。森の中でのナマケモノの擬態能力の真髄を味わうことができるでしょう(14時半過ぎに降らせるスコールの後の餌の時間には動き出すので、しっかり見たい方はその時間に行くのがオススメです)。

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温室で放し飼いにされているフタユビナマケモノ

飼育されているアジアゾウの亜種が、一般的なインドゾウではなく、セイロンゾウであることも注目です。セイロンゾウは、国内では5施設でしか見ることができません。ターゲットトレーニング(健康管理などに必要な動作を教える訓練)の公開練習なども行なっているので、見にいってみるとよいでしょう。

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日本では珍しいセイロンゾウ

ペンギン

そんな千葉市動物公園では、こども動物園でフンボルトペンギンを、鳥類・水系ゾーンでケープペンギンを見ることができます(過去にはオウサマペンギンが飼育されていましたが、2014年に亡くなってしまいました)。

こども動物園で飼育されているフンボルトペンギンのなかには、2018年現在で35歳になる個体が飼育されており(通常の寿命は20数年程度)、国内のフンボルトペンギンで最高齢とされています。

ケープペンギン

ケープペンギン

フンボルトペンギン

フンボルトペンギン

国内最高齢のフンボルトペンギン

国内最高齢のフンボルトペンギン

夕方の餌の時間には飼育員さんが解説をしてくれ、最高齢の個体がどの子かもきちんと教えてくれるので、注目してみてください(お気に入りの場所があって、だいたいいつもそこにいます)。

 

千葉市動物公園はそれほど規模の大きな施設ではありませんが、貴重な動物たちを見ることのできる動物園です。園内には広場や芝生が豊富にあり、とくに桜の咲く季節などは、ピクニック気分も味わうことができるので、ぜひ訪れてみてください。

関連リンク

www.city.chiba.jp

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