ペンギンの話

ペンギンのことをつらつら書いていきます。

失礼だけど勉強になるペンギンの本

 国立極地研究所渡辺祐基さんが監修された「それでも頑張る! どんまいなペンギン図鑑」を読みました。

 なによりタイトル、タイトルがどんまい。残念な、とか、変な、とか、最近、動物へのリスペクトがあまり感じられない「いじる系」タイトルの動物本がブームみたいになっていますけれども、それにのっかっている感じ。そういう風にして笑いをとりに行ったほうが売れる、というのはわかるのですが、懸命に生きている動物たちにそれはちょっと失礼では……と思ってしまいます。「パプアニューギニアには住んでいないのにジェンツーペンギンの学名に"パプア"が入っている理由」ってそれどんまいなのはペンギンじゃなくて標本管理してた人じゃん! てのもありますし。大空夢見る美少女擬人化のほうがずっとよいですね……。

 ただ、内容は面白い! 子育ての仕方や飛ばなくなった理由など、最新の観察結果に基づいて簡潔に記述されていて、勉強になります。監修の先生によるコラムは、研究の最前線では何をしているのかを垣間見せてくれて好奇心をそそられます。ペンギン各種の特徴を捉えつつ可愛く仕上がったイラストも素敵です。ペンギン全種を、平均サイズを併記しつつ背の順にずらりと並べたイラストは、各種のサイズ感を把握しやすくてとてもよい(ジェンツーペンギン意外とでかい、イワトビペンギン意外とちっちゃい)。

 ペンギン全般のことを手軽に押さえるには、オススメです。

 東武動物公園のグレープくんの話が載っているのは、「けものフレンズ」ファン(私)にはとても嬉しい。

 ただ、やっぱりタイトルが……。

 

それでもがんばる! どんまいなペンギン図鑑

それでもがんばる! どんまいなペンギン図鑑

 

 

八景島シーパラダイスのペンギン

八景島シーパラダイスのアクアミュージアムは、ペンギンの展示数が豊富な水族館です。

展示されているのは、ジェンツーペンギン、ミナミイワトビペンギンアデリーペンギン、オウサマペンギンペンギン、マゼランペンギンの5種(以前はマカロニペンギンが展示されていましたが、繁殖計画のため、山口県下関市のしものせき水族館海響館、箱根園水族館へ移動しました)。なかでもアデリーペンギンは、展示している施設が少なく貴重です。さらに、2007年にオープンしたふれあいラグーンでは、ケープペンギンとふれあいができるようになりました。関東圏でペンギンを見たければここを選んで間違いありません。

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ジェンツーペンギン

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アデリーペンギン

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ミナミイワトビペンギン

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オウサマペンギン

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ケープペンギン(ふれあいラグーン)

水族館に加え、遊園地と商業施設が一体となっているのも八景島のいいところのひとつです。水族館のミュージアムショップ以外にも、ペンギングッズを扱うお店がたくさんあり、品揃えも充実しています。ぬいぐるみは手のひらサイズから等身大(エンペラーペンギン含む)までずらり。うっかりすると懐が氷点下になってしまいますが、ペンギン好きにはたまらない場所だと思います。

ただし!

遊園地が併設されているので、ぼっちで行くと辛い。定番デートスポットであるサンシャイン水族館すみだ水族館より辛い。電車で行く場合、最寄駅はシーサイドライン八景島駅ですが、そこからアクアミュージアムまで行くには、家族づれやカップルで賑わうメリーゴーラウンド、コーヒーカップ、バイキング、ブルーフォールの前を通っていかねばなりません。辛い。 

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