しながわ水族館
施設の概要
しながわ水族館は、東京都品川区、京浜急行の大森海岸駅にほど近いしながわ区民公園内にある水族館です。
館内は大きく、1階の海面フロアと地下1回の海底フロアに分かれます。海面フロアでは東京湾の生態系を扱っており、湾に注ぐ川に生息する淡水生物から、干潟、太平洋に繋がる海に住む生物までが展示されています。海底フロアではおよそ60種900点の生物を展示したトンネル水槽を中心に、世界の海の生物が展示されています。水量180tの水槽に大きなシロワニが悠々と泳ぐシャークホールや、2階建で水中、水上の全方位からアザラシを観察できるアザラシ館など、迫力のある展示を見ることができます。
トンネル水槽では、トンネル内から生物を見るだけでなく、水槽内に設置された「カメら君」というロボット(?)を操作して、搭載されたビデオカメラで水槽内の生き物を観察できる「カメら君の水中散歩」を楽しめます。自分で好きな生物を追いかけることができるというのは、なかなか珍しいものです。
ペンギン
ペンギンの仲間では、マゼランペンギンをみることができます。
しながわ水族館は、よく間違えられるマクセルアクアパーク品川に比べると地味な印象を持たれがちですが、「カメら君の水中散歩」など、子どもが楽しめそうな要素も多く、子ども連れの方などにはとくにおすすめしたい施設です。
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千葉市動物公園
施設の概要
千葉市動物公園は、千葉市若葉区、千葉都市モノレール沿線にある動物園です。
園内はモンキーゾーン、小動物ゾーン、鳥類・水系ゾーン、草原ゾーン、こども動物園、ふれあい動物の里に分かれ、およそ150種の動物を展示しています。とくに霊長類の飼育、繁殖に力を入れており、実績が評価されています。
注目の飼育動物は、なんといってもニシゴリラのモンタです。今でこそ東山動植物園のシャバーニにお株を奪われていますが、彼はそれ以前から類人猿ファンの間ではイケメンとして有名で、元祖イケメンゴリラともいえる存在なのです。
なお、もう1頭の雌のローラも美ゴリラとしてファンがついていたりします。
また、二本足で立ち上がる姿が人気を集めたレッサーパンダの風太も、15歳(執筆時)となりましたが頑張っています。もう立ち上がる姿を見ることはなくなりましたが、とくに暖かい日などは、まだまだ軽快な動きを見せてくれています。
種のレベルでいえば、「動かない鳥」として有名なハシビロコウを飼育している貴重な施設でもあります。
屋内展示施設である動物科学館内のフタユビナマケモノの展示もなかなかオススメです。3階くらいの高さまで吹き抜けの大きな温室に2頭が半放し飼いにされているのですが、温室の天井まで届くような木々の茂みに隠れているので、まあ見つからないこと。1度見つけても、目をそらすと、「あれ、どこにいたっけ?」と見失ってしまいます。森の中でのナマケモノの擬態能力の真髄を味わうことができるでしょう(14時半過ぎに降らせるスコールの後の餌の時間には動き出すので、しっかり見たい方はその時間に行くのがオススメです)。
飼育されているアジアゾウの亜種が、一般的なインドゾウではなく、セイロンゾウであることも注目です。セイロンゾウは、国内では5施設でしか見ることができません。ターゲットトレーニング(健康管理などに必要な動作を教える訓練)の公開練習なども行なっているので、見にいってみるとよいでしょう。
ペンギン
そんな千葉市動物公園では、こども動物園でフンボルトペンギンを、鳥類・水系ゾーンでケープペンギンを見ることができます(過去にはオウサマペンギンが飼育されていましたが、2014年に亡くなってしまいました)。
こども動物園で飼育されているフンボルトペンギンのなかには、2018年現在で35歳になる個体が飼育されており(通常の寿命は20数年程度)、国内のフンボルトペンギンで最高齢とされています。
夕方の餌の時間には飼育員さんが解説をしてくれ、最高齢の個体がどの子かもきちんと教えてくれるので、注目してみてください(お気に入りの場所があって、だいたいいつもそこにいます)。
千葉市動物公園はそれほど規模の大きな施設ではありませんが、貴重な動物たちを見ることのできる動物園です。園内には広場や芝生が豊富にあり、とくに桜の咲く季節などは、ピクニック気分も味わうことができるので、ぜひ訪れてみてください。
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鴨川シーワールドのペンギン
鴨川シーワールドは、千葉県鴨川市にある水族館です。サーファーのメッカともなっている外房の雄大な海原とともに、海の生き物たちを観察することができます。
特筆すべきは、海獣の展示の多さ。多種のイルカにアザラシ、カリフォルニアアシカ、オットセイ、トド、セイウチなど、様々な種類の動物をみることができます。名古屋港水族館と並んで、日本の水族館では珍しいシャチを見ることのできる水族館でもあります。シロイルカ、そのほかのイルカ、シャチ、アシカのために専用の「スタジアム」が設けられ、高度なショーも堪能できます。イルカの人工授精の研究なども行われている、種の保存にも熱心な施設です。
そんな鴨川シーワールドで出会えるペンギンは4種類。屋内の「ポーラーアドベンチャー」にオウサマペンギン、ジェンツーペンギン、ミナミイワトビペンギンの3種が、屋外の「ペンギンの海」にフンボルトペンギンが展示されています。
フンボルトペンギンだけ展示場所が異なるので、見落とさないように注意です。
アクアパーク品川のペンギン
マルセルアクアパーク品川は、品川プリンスホテル内にある水族館です。水槽のアクリル自体をタッチスクリーンにして生き物を解説するインフォグラフィックスを流すなど、映像技術を最大限に駆使しており、ほかの水族館とはひと味違った体験をすることができます。
施設内にはジェットコースターやバイキングなどのアトラクションも設置されており、小規模ながらも充実した空間となっています。1階にはカフェバーまで。品川駅から徒歩2分という立地もあり、優れたレジャー施設と言えるでしょう。
運営母体は八景島シーパラダイスと同じ西武グループで、そのため展示されているペンギンもほぼ共通しており、ジェンツーペンギン、オウサマペンギン、イワトビペンギン、ケープペンギンの4種を見ることができます。都内ではもっともたくさん種類のペンギンを見ることができる水族館であり、八景島が遠いペンギン好き(筆者)にとっては嬉しい場所のひとつです。
埼玉県こども動物自然公園「ペンギンヒルズ」
埼玉県こども動物自然公園は、1980年に開園した埼玉県最大の動物園です。200種1600点の動物が展示されており、日本では9園でしか展示されていないコアラも見ることができます。
そんな埼玉県こども動物自然公園の目玉展示のひとつが、世界最大級のフンボルトペンギン生態園「ペンギン・ヒルズ」。チリのチロエ島にあるプニウィル保護区をモデルに、フンボルトペンギン本来の生息環境を再現した屋外展示です。
ペンギンは南極の生き物、というイメージが強く、過去には動物園や水族館でも、種類にかかわらず氷山を模した展示でペンギンを展示することがほとんどでした。しかし、実際に南極大陸に分布するのは、全19種のペンギンのうちコウテイペンギン、アデリーペンギン、ジェンツーペンギン、ヒゲペンギンの4種のみ。ほとんどのペンギンは、氷山とは縁のない場所で暮らしています。なかでもフンボルトペンギンの生息地は、およそ南緯5度から南緯42度という日本とほぼ変わらない温帯域です。彼らは、南極の氷の上ではなく、ペルーやチリの草原や林の中に、穴を掘って巣を作り、暮らしています。「ペンギン・ヒルズ」はそんなフンボルトペンギン本来の暮らしぶりを知ることができる施設なのです。
しかも、来園者は展示の中へ入り、手を伸ばせば届きそうな距離で彼らを観察することができます(実際には、ペンギンに触ったり彼らの邪魔をしてはいけません)。もちろん、日本でもっとも飼育頭数が多く、馴染みの深いフンボルトペンギンについて、もっともよく知ることができる、そんな施設といえるでしょう。
「ペンギンヒルズ」は、2011年にチリ共和国のサンチアゴ・メトロポリタン公園から「フンボルトペンギン生息域外特別保全施設」の指定を受けました。また、同じく2011年に、市民ZOOネットワークが主催する「環境エンリッチメント大賞」(動物福祉、動物本来の姿を見せるという動物園の指名に基づき、飼育動物のための展示環境づくりに尽力した動物園・水族館に送られる賞)の施設賞を受賞しています。日本でペンギンといえばここ、といえる施設かもしれません。
こんな姿もなかなかみることができないでしょう。
片野ゆかさんの『動物翻訳家』(集英社)では、このペンギンヒルズがどのような経緯で、どのような思いのもとに作られたのか、担当飼育員への取材をもとに詳しく綴られています。読んでみると、ペンギンヒルズでの体験がより深いものになるかもしれません。
埼玉県こども動物自然公園 Saitama Children's Zoo
井の頭自然文化園のペンギン
井の頭自然文化園は、吉祥寺は井の頭公園の一角にある動物園です。同じく東京動物園協会が運営する恩賜上野動物園に並ぶ大型動物園として計画されましたが、当時は戦時中であったため物資と予算が集まらず、「自然生態観察園」としてオープンしました。そのため、日本の野山で見られる身近な動物が展示の中心となっています。
大型動物としては、2016年までアジアゾウの「花子」が飼育されていました。戦後初めて、タイから贈られた個体で、はじめは上野動物園で、1954年から、井の頭自然文化園で暮らしてきました。享年69歳で、日本で飼育されたゾウの中で最長寿記録となっています。
ペンギンの仲間では、フンボルトペンギンが飼育されています。
東山動植物園のペンギン
名古屋市の東山公園内にある東山動植物園は、飼育種数日本一を誇る動物園です。敷地面積も最大級で、恩賜上野動物園、旭山動物園に匹敵する入場者数を誇ります。「自然動物館」の爬虫両生類展示は国内有数の規模で、世界中のメダカの仲間を集めた「世界のメダカ館」などユニークな展示もあり、私が気に入っている動物園のひとつです。
ペンギンの仲間は、フンボルトペンギンを主体にオウサマペンギン、キタイワトビペンギンが展示されています。
www.higashiyama.city.nagoya.jp