ペンギンの話

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人のペンギンの関わりがわかる本『ペンギンは歴史にもクチバシをはさむ』

動物園・水族館の人気者で、キャラクターとしても親しまれているペンギン。ペンギンが嫌い、という人は、なかなかいないのではないでしょうか。その一方で、野生下では人間の活動により絶滅の危機にある種も少なくありません。果たして人間とペンギンの出会いは幸せなものだったのか、不幸なものだったのか。そんな疑問に答えてくれるのが、上田一生著『ペンギンは歴史にもクチバシをはさむ』(岩波書店)です。

本書では、たくさんの歴史資料に基づき、ペンギンと人間との「歴史」が語られます。「ペンギン」という言葉の由来、人間とペンギンとの出会いはいつ頃で、初めて発見されたペンギンはなんだったのか。世界で最初に飼育されたペンギンは? 初めて日本にやってきたペンギンは? ペンギンと人間にまつわる様々な疑問に、きっと答えが見つかることでしょう。マッコーリー島で行われた悪名高い「ペンギンの釜茹で」は、当時としては画期的な、「持続可能性」を担保した事業であったことなど、意外な発見もあるかもしれません。

ペンギンの生物学的な特徴を解説する本は数あれど、文化的な側面からペンギンにアプローチした書籍は、少なくとも日本語で書かれたものはほとんどなく、その点で貴重な書籍である、といえます。

秋の夜長に、お手に取られてみてはいかがでしょうか。

 

ペンギンは歴史にもクチバシをはさむ

ペンギンは歴史にもクチバシをはさむ