動物園・水族館を推したいあなたへ
みなさんには、お気に入りの動物園や水族館というのはありますか。
動物園に関心を持つようになると、好きな動物がいる、小さい頃よく来ていて愛着がある、展示がおもしろいなどいろいろな理由で、だんだん「推し」の施設ができてきたりします。
「推し」はできるだけ応援(課金?)したくなるのが人(オタク?)の性。お気に入りの施設には何度も足を運んで、お金を落としたくなるものです。
けれど、仕事が忙しいなどの理由で、なかなか足を運べず、もどかしい思いをしている人もいるかもしれません。
あるいは、よく通っているけれど、さらに応援できることがしたい、という人もいるかもしれませんね(1人で1度に2人分の入園料を払うことはできないですし)。
そんな人たちにオススメの「課金」方法が、動物園・水族館に寄付をすること。
欧米と異なり、従来、日本の動物園・水族館は入園料(公立動物園は税金も)を財源の柱としてきました。
しかし近年は、日本の動物園・水族館でも、以下にいくつか示すように寄付の窓口を設けるところが増えています。
多くの場合、寄付によって年間パスポートがもらえたり、サポーター(たいていの施設で、寄付をする人はそうよばれます)限定のイベントに参加できたり、園内の施設で割引価格で買い物ができたりといった特典が受けられ、サポーターにもメリットのある仕組みとなっています。公立動物園・水族館では、動物園への寄付がいわゆる「ふるさと納税」の対象となり、住民税の控除を受けられる場合もあります。
一口の金額は数千円と低めに設定されていることが多いですが、何口寄付するかは自由なので、石油王の方々であればドカンと、なんならこれで新しい展示でも作りなさいよ、みたいなことも可能!
また、施設によっては、それこそ「新たな展示を作るため」といった目的ごとに、寄付を募集していることもあります。
※こちらは過去の募集です。
いずれにせよ、来園者として足を運ぶだけではなく、積極的に動物園・水族館を支援していくことのできる制度です。
はじめに少し触れたように欧米では動物園・水族館の財源として寄付が大きな役割を果たしており、それによってさまざまな活動が可能になっていたりもします。
日本でも同じように、寄付によって自治体の予算や入園料に縛られることなく、展示や研究活動、保全活動を充実させていくことができれば、動物園・水族館文化はより一層、発展していくのではないかと思います。ファンの力でそのように施設を育てていくことができるなら、素敵なことではないでしょうか。
動物園・水族館を推したいみなさま、是非是非、サポーターになってあげてください。